concept

日本人であるということ。

山内のチーム作り。

日本人であるということ。
「山内」の服は、全て国内産の素材を使い、全て日本人の手によって作られています。
私は日本人ですから、日本のもの作りを基盤に服を作りたいと思っています。
しかし、世界のグローバル化が進むにつれ、服作りの現場がなくなってきているのが、日本の現状です。

そもそも技術や伝統は意識的に続けようとしなければ終わってしまうと思う。
いかに効率よくお金を稼ぐという事が、今の流れであるならば、もの作りや伝統なんて物は簡単になくなってしまう。
すぐに結果を求めるあまり、現場を振り回していれば、技術も製品の質も向上しない。
よいもの作りには、お互いの人間関係を深めていく時間がどうしても必要です。
そうしてお互いを理解して、日本の技術、日本人の感性で作ったものは、必ず伝わるはずです。

日本には素晴らしい技術を持った工場さん、日本人の細やかな気遣いやセンスを持った職人さんが、
少なくはなってきていますが、まだまだいらっしゃいます。
そうした方達と残るもの作りをしていれば、日本の服作りの現場価値が高まり、もっともっと必要とされるはずです。

国境を越えた考え方をするよりも、日本に回帰して、足並み、気持ちのベクトルを揃えることにより、美しいもの作りが出来るのではないかと思います。

2015. 7.
作 / 山内
「山内」のチーム作り。
以前の私は、デザイン、パターン、縫製、染色など、全ての行程を自分で行っていました。
服作りを続けていくと、デザインとは違う一つ一つの工程の技術的な壁に多々ぶつかるようになります。
私は、技術の向上が製品品質の向上になり、商品としての価値が高まることにより、ブランドの信頼に繋がると考えているので、
技術の向上は製品を作る事において必要不可欠です。
しかし、全ての技術を納得するまで高めようと思うと、自分の時間だけでは限界を感じるようにもなります。

そんな中、2年前に一人の縫製士にシャツを縫っていただいた事がきっかけで、自分の考えはクリアになりました。
その出来上がりに本気で感動して、確実に追いつけない圧倒的な技術の差を感じました。
今まで自分の縫製には自信があったのですが、そんなものではない、完敗という感じでした。
しかも、そこにはすばらしいセンスをも感じました。
技術者にはセンスが備わらないのではないかと思っていたことも、この一件で考えが変わりました。

もの作りはとにかく根気のいる作業の繰り返しです。それを毎日毎日、何年も何年も淡々と繰り返し行います。
ある程度の技術が身に付くまでに少なくとも10年はかかると思います。
そんな職人から生まれる、美、味、あたたかみ、などは説得力が違います。
私は、服作りを始めて13年程ですが、その職業に従事してきた技術者の人からすると、足下にも及ばないと痛感しました。

それからは、それぞれの分野の技術者の人たちを集めてもの作りがしたいという考えを持つようになり、
自分はブランドの舵取りに専念しようと思えるようになりました。

人にはそれぞれの役割があり、そこをしっかり自分自身で把握して、お互いがお互いを尊重し尊敬し合えるような、チーム作りをしていきたいと思います。

現在のスタッフもそんな気持ちを持った最高の技術者達が集まっています。

もちろん私もそのチームの一員として、オールマイティーに全ての行程に精通していくために、もの作りの現場からは離れるつもりもありませんし、
「山内」は、もの作りが根底にあるブランドですから、私自身も作り手でいる事には変りありません。

2015. 6.
作 / 山内